DEFINING DIGITAL: CONCEPTS

CMS:
コンテンツマネジメントシステムとは?

コンテンツ管理システム(CMS)は、エンジニアなど技術者以外のユーザが、Webコンテンツの編集、保存、公開を簡単に行えるソフトウェアのことです。

CMSでWebサイトの管理が簡単に

CMSはWebサイトの演出とコンテンツ部分を切り分けるため、コンテンツ作成者は、開発者の助けを借りずともWebサイトの管理が可能になります。
頻繁なコンテンツ更新や新規追加を必要Webサイトであれば、ハードコードされたページでも問題ありませんが、複数のユーザーが定期的にコンテンツを編集するような企業の場合、CMSは必要不可欠です。 CMSはただ使い方が簡単なだけではなく、サイト上のコンテンツ全てをアーカイブ化し、トラッキングおよび管理を可能にするツールを用いて、コンテンツの公開を迅速に行うこともできるのです。

ITアドバイザリ企業のガートナー社によると、CMSには最低限以下の機能が含まれている必要があると言われています:

  • チェックイン/チェックアウト、バージョン管理などの、基本的なライブラリ機能
  • ユーザー認証、複数のロール登録や権限の割り当て機能
  • コンテンツのレビューと承認のための、権限管理とワークフロー
  • マルチサイト管理、多言語管理機能
  • Facebook、Twitter、LinkedInなど複数のチャンネルで、さまざまなデバイス(タブレット、スマートフォン、ウェアラブルなど)のコンテンツをサポートする機能
優れたWebコンテンツとは、動的で、パーソナライズ化され、あらゆるチャネルを跨ぎながらも一貫性を保つものです。

今日のマーケットにおいて、企業ユーザたちは上記のような基本機能以上のものを期待しています。フォレスター社によるWebコンテンツ管理の定義によると、優れたWebコンテンツとは、動的で、パーソナライズ化され、あらゆるチャネルを跨ぎながらも一貫性を保つものであり、CMSであるならば上記レベルでコンテンツを管理、配信ができるツールと機能を備えている必要があるとされています。

エンタープライズ向けCMSが備えている機能とは、例えば以下のようなものがあります:

  • テンプレート、ワークフロー、差分管理などのコンテンツ作成機能
  • Salesforceオートメーションやマーケティグオートメーション、ウェブ解析ツールなどの隣接テクノロジーとの連携、運用機能
  • デジタルタッチポイントでのリアルタイムなパーソナライゼーション機能
  • Eコマースやソーシャルメディア、ポータルソフトウェアなどの配信層との統合機能

CMS, WCM, ECM, DAM それとも DXP?

一口にCMSといっても広範で、その傘下にはさまざまな種類のソフトウェアが存在します。
これらのカテゴリ種類は、企業からの様々なニーズに応えるために生まれたものでしたが、長年機能拡張を続けてきた結果、それぞれの持つ機能の差異はほとんどなくなってきています

以下はいくつかのソフトウェアカテゴリ用語の微妙な違いを、簡単にまとめたものです:

  • ウェブコンテンツマネジメント(WCM) - 公開ウェブコンテンツを共同製作するためのソフトウェア。
  • エンタープライズコンテンツ管理(ECM) - 物理的文書のスキャン、格納、整理および検索を管理できるソフトウェア。
  • デジタル資産管理(DAM) - 幅広い種類のデジタル資産を管理するソフトウェア。DAMシステムは多くの場合、メディア企業によってオーディオ、動画、アニメーションなど他のデジタルメディアコンテンツをカタログ化し、注釈を付け、保存、検索、配信をするために使用されている。
  • デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP) - 今日利用可能なすべてのデジタルチャンネル向けにコンテンツが作成でき、同時にデジタル化と統合によってビジネスオペレーションの改善を行うソフトウェア。

Webポータルと同様に、CMSとそのサブカテゴリの製品たちは、DXPへと変換されてきつつあります。企業によるコンテンツ管理のニーズはますます複雑化しており、新規のコンテンツタイプへの対応から、分析、オートメーション機能、他必要なバックエンドシステムとの統合導入などがその一部です。CMSから発展したDXP製品は、インテグレーションとパーソナライゼーション機能の追加によって、顧客体験における製品の強みを活かしています。

top curve

Web CMSの新しい役割は、多くのデジタルチャネルを跨いで発生する顧客エンゲージメントを調和する、コンテンツや体験、ワークフローのハブとなることです。

bottom curve

始めのステップ

CMSは技術者以外のユーザーが対象と前述しましたが、依然、カスタム開発が必要な場合もあります。CMSは、ワンステップでインストールが完了する簡単なものから、複雑なカスタマイズソリューションによって、企業独特のビジネス要件合わせた、多様な種類のワークフローやインターフェイスの作成ができるものもあります。
例えば、中小企業の経営者がブログを始める時に、ニューヨークタイムズのシステムと同レベルの機能は必要ありませんよね。 全ての企業がCMSを選択する上で、検討すべき項目は次の通りです:

  • 管理するユーザー数とユーザー種類はいくつ必要か?
  • コンテンツの量はどのくらいで、どんなタイプのものがあるか?
  • ユーザはどこから訪問してくるのか?多言語対応は必要か?
  • どのようなインテグレーションが必要となるか?CMSあるいはDXPは、その統合に最適な選択か?

今日利用可能なCMSは星の数ほどあり、その多くはオープンソースで、無料で利用できるでしょう。 多くの企業にとって適切なCMSとは、カスタマイズがどの程度必要で、エンドユーザーへ実際に提供できるまでどれくらい時間がかかるのか、のバランスによって決まるのです。